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2018年6月11日 (月)

比較的弱い堆積岩体に貫入した火成岩の末端の一形態

 引き続き、地中で固化した火成岩の一形態のお話である。前2回は強固なチャートの岩体のクラックの中に貫入し、固化した火成岩のお話である。
 今回は、結果論として貫入した火成岩が周囲の岩体に大きな影響を与え、周囲の堆積岩を変形させたが噴火には至らづに地中で固化した岩に関するものである。
Img_7684_1                                     Fig-1  堆積岩体に貫入した火成岩
 Fig-1は堆積岩体の中に貫入した火成岩である。岩石の名称は流紋岩や花崗斑岩ともいえるものである。この小さな場所でも岩石の組織は大幅に変わる。
 やや赤茶けた部分が火成岩である。より黒っぽい部分が堆積岩である。なお、境界周辺では色も変化するので厳密な境界は色では区分できない。詳細な観察をする必要がある。
 Fig-1ではやや分かりにくいので、上記の図にマンガ的にマークを入れたものを下記に示す。
 Img_7684_co_1 
               Fig-2  堆積岩に貫入した岩体の追加解説
 まず、Fig-2の記号を説明する。
MS1、MS2:マグマの上昇流
SS1:マグマの側方下降流
SS2:マグマの側方流
B1- B5 : 堆積岩の傾斜
C1,C2 : 貫入火成岩の天井やクラック
 最初にマグマはより深部から上昇した。それをMS1,MS2として示した。その結果、近くの堆積岩はそれに押し上げれ、傾斜を垂直に近く変形したものがB5である。またB4である。
 マグマは大地を押し上げるとそこに空間ができることがある。マグマの流力が極めて強い場合は空間はできない。しかし、流れの力がそれほどに強くないとそれは天井を形成する。C1やC2はそうしたものである。
天井が出来、その下に空間ができるとマグマは横方向に流動する。天井下のクラックの方向が下方の場合の一例がSS1である。SS2は水平方向への流れの例である。
こうした状況を同一場所でみえるのは極めて稀のことであると私は思っている。
何度か、マグマの流動がこの場所で起こり、押込みと、小さな天井の落下等が繰り返しおこりこのような場所ができたのであると私は想像している。
 この周辺の火成岩の斑晶は不明瞭な物も多い。マグマの末端であることを示している。また、全般的に脆い。
 この周辺の岩については別途、報告したい。
 
 
 ま

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