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2018年10月11日 (木)

2018年という年。震度7の原点の福井地震から70年、近代日本を襲った濃尾地震から127年、寛文・近江若狭地震から358年、天正地震から432年

 震度7という尺度は福井地震を元に始まった。それは今から70年前に生じた。福井の大和百貨店の被災後の写真も著名である。
 20181007_1_tr
 
 太平洋の戦火からやっと立ち直りかけた福井市周辺を襲った直下型地震である。上の写真は多くの人が記憶しているのではないだろうか。
 このビルは太平洋戦争の猛火では崩れなかった。しかし、地震により崩壊した。この崩壊につては幾つかの説がある。隣のビルは無事であったので基礎が不十分との記載もある。一方、太平洋戦争における火災の鉄筋の劣化が影響していたとの記載もある。それは例えば、下記の毎日新聞に詳しい。 https://mainichi.jp/graphs/20180627/hpj/00m/040/003000g/1
 私は、このビルの崩壊について少しnetで調べたが明快な結論は出ていないように思える。
 それは別として、この福井地震の親戚地震というべきものは1891年の濃尾地震である。この地震は近代日本がやっと独り立ちし始めた時に起こった。私はこの地には何度も行って断層の調査をした。
 70年という年も随分と昔ではあるが、127年という年も大地に大きな変化を与えていた。
その地震の兄弟地震とも言える地震に三河地震がある。濃尾地震を挟んで、東南の方向で起こった地震である。
 姉川地震もこの兄弟地震であるとの見解もある。
 それから時代を遡ると、1662年にも近江・若狭を襲った大地震があった。この場所にも何度か行った。
 その少し前、1586年に天正大地震があった。この地震の震源については幾つもの説があり、いまだ決着はついていない。巨大地震であり、根尾谷地震と同等以上ともいわれている。
 何れにしろ、巨大な直下型地震が近畿から中部で起こったのは確かである。
この地震はプレート境界地震とは異なり、直下地震であったから山や河川や人家に巨大な災害を起こした。
 濃尾地震の記事を読むと、震源周辺の山は地崩れではげ山になったとの記載もある。127年という歳月はそれを緑の山野に変えた。
 その意味では年月は何とも怖ろしい物である。
 しかし、今でも濃尾地震の余震も発生しているとのことである。詳細に観察すると、地震を起こした断層の痕跡は今でも明瞭に見える。
 話は飛んで、この直下型地震が遠くない場所で、どうして生じたのであろうか。少し地下の構造についてみて見たい。
 20181007_tr 弘瀬さんの等深線図に番号を私が入れた図である。この図はこのblogで何度か活用した。
 濃尾地震や天正地震を起こしたあたりは②の周辺域である。この図で着目すべき点は私は②周辺でフィリピン海プレートは浅く日本に侵入していることである、と考えている。
 フィリピン海プレートの等深線は南海トラフ付近では日本列島の輪郭に沿っている。
 それが、伊勢湾から名古屋に向け、さらに若狭湾に向かい侵入している。ここで、この赤線は等高線ではなく、等深線であることに意味がある。
 つまり、フィリピン海プレートは関ケ原の地下では浅く大陸地殻に侵入していることになる。つまり、浅い地下に大きな負荷がかかることになる。
 また、直下型地震は深い位置では地殻が軟化しているので地震は起こらない。もしこの付近で地震が起これば、それは浅い位置の地震となり、地上に与える影響は甚大となるということである。
 この付近で、日本最大の直下型地震の二つが起こったのは、フィリピン海プレートが浅い位置で応力をため、直下型地震を起こしたのであろうと私は想像している。
 天正地震と濃尾地震の間隔は約300年。それがフィリピン海プレートが内陸に巨大地震を起こす間隔とすると、伊勢湾から若狭湾に向かうルートにはまだ地震は起こらないかもしれない。
 一方、琵琶湖西岸について述べると、近江・若狭地震は1662年である。それを考えと、湖西のない。南部は特に怖いのかもしれない。
 1995年の阪神淡路は東に向かって動いた。その通り、今年、北大阪地震が発生した。この動きの方向はフイリピン海プレートの方向と近似している。
 用心することに越したとはない。

 

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