« 日本の直下型巨大地震である濃尾地震と天正地震はどうして中部地方で起こったのか | トップページ | 昨日20181102(FRI)16.54の紀伊水道の地震はフィリピン海プレートの断裂部の地震なのでは。東南海大地震は2030年代より早まるのでは »

2018年10月20日 (土)

フイリピン海プレートの伊勢湾から若狭への沈み込みが少ないのに標高は低い不思議

 弘瀬さんの等深線の図をまた示す。20181007_aaa
 今回も注目点は伊勢湾から若狭湾に至る地域である。フィリピン海プレートの等深線とは沈み込みの同じ深さを図にしたものである。

 等深線は10kmから始まり、20kmになるとそれは志摩半島から渥美半島の地下になる。20kmの線は10kmの線と特別大きな変化はない。

 30kmになると名古屋周辺での線が北に延びる。さらに40km線になるとそれは
琵琶湖を越えて敦賀に近くなる。

 この線は深くなる線であるから、フイリピン海プレートの深くなるのは、このあたりではその周囲に比較して遅いということである。

 逆に言えば、伊勢湾口から敦賀にかけてフィリピン海プレートは沈み込みが少ないのである。

 片や、この地域は全体に低地が続く。米原駅の近くの標高も国土地理院の地図では86.8mである。なお、琵琶湖の標高は85mである。

 要すれば、地下のフィリピン海プレートの沈み込みは周囲に比較して少ないのに、この周辺の地表の標高は低いのである。

 この事象は不思議なものと言えよう。ユーラシアプレートに衝突したフィリピン海プレートの沈み込みが少ない方が標高が高いのである。

 私は、この現象は軽く温かいフイリピン海プレートが地殻とより粘着し、地殻を引き延ばしているから結果として地表の標高が低くなったものと推測している。

 なお、私は20180117付けで本blog で、どうしてフィリピン海プレートがこの場所で浅くユーラシアプレートに侵入できたのかの仮説を書いているのでそれも参考にして頂きたい。

 要は、自己実現的にこの地域の標高も低下し、それがまた、フィリピン海プレートの侵入の深さも浅くしたものと思われる。

 そうした結果、この地域の地質にもフィリピン海プレートの動きの影響が色濃く発現したものと思われる。そのこともこのBlogに既に書いている。

 私は、この浅くさして、そして速さも周囲より早くユーラシアプレートに侵入できたフィリピン海プレートがより粘着質でユーラシアプレートと合体したことが、この周辺で巨大な直下型地震である濃尾地震や天正地震を発生させたのであると今は推定している。

 これは仮説ではある。さらに検討を加えたいものである。
 

« 日本の直下型巨大地震である濃尾地震と天正地震はどうして中部地方で起こったのか | トップページ | 昨日20181102(FRI)16.54の紀伊水道の地震はフィリピン海プレートの断裂部の地震なのでは。東南海大地震は2030年代より早まるのでは »

地震・断層・火山・地層・地学」カテゴリの記事

無料ブログはココログ